空堀町
大阪市天王寺区は歴史の表舞台を演出した由緒ある地域として題材に上ることが多く、
徳川江戸幕府２５０年を決定づけた大坂夏の陣における豊臣方の出城である真田丸は今の天王寺区真田山公園・宰相山公園あたりにあったと伝えられ、徳川に破れはしたものの孤軍奮闘した戦いぶりは後世の人々に称えられました。
真田山公園内にはプールやアイススケート場をはじめとした多くのスポーツ施設が存在し、宰相山公園内には天照大神を祀る三光神社や陸軍墓地のほか、真田幸村の銅像が設置されており観光地で有りながらも四季折々の樹木が楽しめる市民の憩いスペースにもなっております。
本物件はちょうど宰相山公園の北側付近に位置する由緒ある場所に誕生した集合住宅です。
デザインコンセプトは果てなく続く人間と自然の交流を願い、「悠久のロマン」としました。
敷地外周部に外構デザイン壁を設置し、メイン素材には永遠の歴史を線でイメージしたロングルーバー材を採用しました。
さらに外構デザイン壁の足下は低木をまた敷地中央部には高木を配置し、それぞれをスポットライトで照らし夜間の樹木の浮き上がりを意識した見せ方をしております。
エントランス天井材にも本物件の象徴であるルーバー材を採用し、天井の木ルーバーが内部鏡面壁に映り込むことでエントランス空間がより神秘的な異空間となり、ここに集う人々に癒やしをもたらす仕掛けを提案しました。